抵抗器は、電気を流れにくくする電子部品です。 流れる電気の量を調整して、電子回路を適正に動作させる役割を持つ大切な部品です。
抵抗器は、電気を流れにくくする材料でできています。
電気が流れにくい、ということは、電気の通り道に障害物があるイメージで、これを抵抗体といいます。単位体積あたりの電気の流れにくさを抵抗率であらわします。
抵抗率の低い材料に電気を流すとスムーズに流れますが、抵抗率の高い材料に電気を流すと電気は障害物によって流れを妨げられます。電気が障害物に衝突すると熱を発します。
電気の流れやすさは、材料の長さに比例し、断面積の大きさに反比例します。
記号 | 単位 |
---|---|
R | Ω(オーム) |
電子工作では、抵抗値の大きなものから小さなものまで幅広く抵抗値を使うので、Ω(オーム)の1,000倍にあたるkΩ(キロオーム)や、1,000,000倍にあたるMΩ(メガオーム)も出てきます。
抵抗器の抵抗値は文字のかわりに色の帯であらわします。
色 | 数値 |
---|---|
黒 | 0 |
茶 | 1 |
赤 | 2 |
橙 | 3 |
黄 | 4 |
緑 | 5 |
青 | 6 |
紫 | 7 |
灰 | 8 |
白 | 9 |
金 | 5% |
銀 | 10% |
例えば、「茶黒赤金」であれば、
10✕10✕10=1,000Ω=1kΩ
となります。
今回は、10kΩの抵抗値をもったものを作ってみます。
抵抗器の材料は、ダンボールと4Bのえんぴつです。
ダンボールを、長さ5cm、幅を2cmに切り、えんぴつで黒く塗りつぶします。
両端にミノムシクリップをとりつけ、テスターで抵抗値をはかります。
抵抗値が10kよりも、大きくなってしまったら、もっと黒く塗りつぶします。
抵抗値が10kよりも、小さくなってしまったら、次の図のように真ん中あたりに切り込みを入れます。
できあがったら、ブレッドボードで次の図のように、回路をつくります。
カーボン抵抗の入っている位置に、今回作った手作り抵抗をさします。
ミノムシクリップではさむ位置によって抵抗値は変わります。抵抗値が変われば、LEDの光る明るさも変わります。 はさむ位置を色々変えて明るさが変わることを確認してみてください。